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部屋の隅に、ファンシーなキャラクターが見えた。
たまった疲れが遂にここまで来たのかと、一瞬気が遠くなる。
気を取り直してもう一度見ると、それはヤンキーのアルバムだった。
放置されたアルバムの前に立ち、瞬巡する。
確か消したくなる過去が収められたアルバムだったはずだ。
「だからってこのままってわけにもいかねぇしなぁ」
余り触りたくないアルバムを前に、俺は対処法を考える。
1、眼魔砲で塵一つ残さず消去する
いや、それならヤンキーがとっくにやってるな。
やはりあんなでも残しておきたいもんなのか。
2、見えないところに隠す
駄目だな。何かの拍子に捨てかねん。
3、中は見れないがとりあえずある状態にする
…うん。これだな。
さて、どうするか。
と考える俺の目にそれが飛び込んで来た。
「あの、お姑様。私の思い出がこのような姿になっているのは…」
「ん?あぁ、ちびっこの情操教育によくないと思ってな。封印した」
「俺の…」
「これでもう辛い過去を思い出さなくてよくなったな」
「…」
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