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「エド、アルから手紙が来てるわよ」
「お、なにかあったのか?」
「えーと、なになに。
 兄さんへ。
 なにか特別なことがないと手紙を出しちゃいけないってわけじゃないんだから
 いつまでも駄々こねてないで手紙のひとつでも出せばいいよ。
 ですって」
「はっ・・・・ハァッ!?!?」
「さすがアルねえ。ねえ、誰に手紙を出すの?」
「いやその、お世話に、なった人とか」
「あ、リザさんなら私たまに手紙を書いてるの。エドも一緒に送る?」
「えっ、そうなのか?でも忙しいだろ?」
「手紙なら忙しくないときに読めるでしょ?」
「そうだけど、なんかさー、お返事くださいって感じで苦手なんだ」
「そんなの書きたかったら書くし、書きたくなかったら書かないわよ」
「いやーそうだけどさーなんかさー」
「グズグズ言ってないで書けばいいのに」
「・・・まあ、そのうち書くよ」
 
 
 
 
「そのうちって言いながらよ、今頃になってようやくよ」
「今頃ですね」
「うぐっ」
「突然エドくんから手紙が来たのでなにかあったのかと思いました。わかってはいましたが」
「ほんとよね、リザさんもっと言ってやってください」
「ううっ」
「あ、逃げたわ」
「逃げましたね」
「ついでにおむつ持ってきてね」
「うい」
 
 
 
 
「女性に手紙を書くのは楽しいものだぞ、鋼の」
「うるせえ!俺はアンタに書こうとずっと」
「私に?」
「うっ。・・・・墓穴掘った」
「嬉しいな。気兼ねせず手紙をくれればよかったのに」
「・・・だってアンタ、見えないだろ」
「見えなくてもわかるよ。手紙は読んでもらえるからね」
「それじゃあ内緒話が出来ねえじゃんか」
「なんだ、内緒話がしたかったのか」
「いやそのそうじゃねえけど、アンタに読むのってリザさんだろ?なんか・・・恥ずかしいじゃん、どんな花を贈るのがいいか聞くにしたって、リザさんから話されるんじゃ」
「なるほど」
「まあ・・・今度は出産報告じゃなくてなんかどうでもいいこと書くようにするよ。そうじゃないとアームストロング少佐がまた生存確認に来ちまう」
「ふふ、そうだな」
 
 
 
 
「エドくんからお手紙が」
「お、なんだい?」
「どうぞ」
「ん?・・・んん?あ、これは花だね。なんだろう・・・いい匂いだ。知ってるなあ。これだけ?」
「ええ、他にはなにも」
「そうか。ははっ」
「いい手紙ですね」
「ああ、いい手紙だ」
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