HPから移転しました。
|
Home |
Info |
更新履歴 |
バハラグ |
オーフェン |
頭文字D |
FF7 |
ミスフル |
PAPUWA |
ブラックジャック |
結界師 |
鋼錬 |
DARK EDGE |
FE聖戦 |
トルーパー |
コナン |
ワンパンマン |
T&B |
クロサギ |
宇宙兄弟 |
DP |
なろう系 |
メダリスト |
「なぁ、クラウド」
その呼びかけに、俺は振り向いた。
「ん?」
眩しくて、目を細めながら朝陽を見た。
「眩しいねぇ。黄色いねぇ」
アンタがそんなことを言うから、俺はムッとして。
「アンタのは単なる寝不足だろ・・・」
呟いた。
そうすると彼は意地悪そう微笑んだ。
何を言うのか。
言わなくてもわかってる。
「俺のせいじゃないからな」
俺は彼に背を向けた。
声は大きくなっていた。
照れ隠しだと気づいたろうか。
きっとそうだと気づいてる。
だって彼は笑ってる。
俺の後ろを歩いてる。
ふと、先ほどの朝陽を見た。
見慣れた姿がそこにある。
光に負けない「光」の姿がそこにある。
それはとても羨ましい。
あの人のようになれたらいい。
何故彼は。
眩しいだろうに。
それでも。
朝陽を見るのだろう。
朝陽よりも貴方の方がよっぽど眩しいのに
「クラウド」
後ろから声が聞こえた。
その呼びかけに俺は応えた。
彼をまた振り返る。
同時に視線を一瞬感じ。
痛いほどに視線を感じ。
「クラウド」
彼と同じ様に。
あの人は名前を呼んだ。
俺を呼んだ。
一瞬身を凍らせて。
俺はゆっくりとその人を振り返る。
彼ではない人を振り返る。
そして朝陽に向かって微笑んだ。
彼と同じ様に呼んだ人。
彼と同じ想いを持った人。
でも彼よりずっと
愛されたいと願う人。
朝陽の中。
彼を振り返る俺は嫌そうな顔を隠さない。
朝陽の中。
あの人を振り返る俺は笑みを隠さない。
それはひかり。
俺のひかりとなった人。
俺は眩しくてたまらない。
PR
プロフィール
HN:
ともひと
性別:
非公開
カテゴリー
P R