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最近見ないな。
みてもいないな。
もうそんなことを考える歳でもない。
あぁ。
あの日は綺麗だった。
あの日の夢は良かった。
言ったことがあったか・・・?
・・・そうか。
忘れていたよ。
きっと酔っていたんだな。
お前に話すなんてな。
また話すのか?
仕方がないやつだな。
まぁ・・・暇だからいいが。
途中で口を挟むなよ。
 
 
 
その時、私は空とも海ともわからない、
そんなところにいた。
星があり、どう考えても空・・・いや、
宇宙と言ったほうが正しいのかもしれない。
しかし肌に触れ後方へと流れていく、
全身に触れるその感覚は、
海の中としか言えないものだった。
 
 
 
しばらくして何かが流れてきた。
単なる黒い塊なのに、
それが人間だと知っていた。
そしてそれが誰かも知っていた。
なのに私ぁわざわざ尋ねるんだ。
 
 
 
「アンタは誰だい?」
 
 
 
こんな感じでね。
するとその塊は顔を上げてこう言うんだ。
 
 
 
「アンタだよ」
 
 
 
嫌そうな顔をしていやがった。
そして私が私に触れるその時に、
私は目を覚ました。
気づくと天井をぼんやりと見ていたんだ。
 
 
 
その夢の世界はかなり神秘的で。
私は夢の記憶を反芻していた。
 
 
 
まだ夢を彷徨っているかのような感覚が。
なかなか抜けなかったんだ。
 
 
 
しかしなんでこんな話を聞きたがるんだ?
 
 
 
私の顔?
 
 
 
お前も相当な変人だな。
 
 
 
さぁ。
私の話はコレで終わりだ。
次はお前さんが話してくれ。
お前さんも夢くらい見るんだろう?
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