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今月の出費がやべえって話をした翌日、ジェノスがチラシを握りしめて、勢いのいい、若いなあって感じの声で参加しましょうと言ってきた。
あれはうちに集まるのはやめろって意味だったんだけど、伝わってねーみたいだ。
差し出されたチラシの賞品欄を見る。賞品が食べ物の市民運動会らしい。
確かに1等の1年分の米は魅力的だ。
けど、サイボーグだとかヒーローが出ちゃいけないんじゃねーか?常識的に考えて。
心なしか肩を落としているように見える後ろ姿を見送って、すぐに漫画に目を戻す。
読み終わってからテレビをつけた。特にこれといったニュースはやっていない。平和だ。
何をするか。
いや、俺のパンツを干しているジェノスの手伝いをすればいいんだけど。飯を作るとか、干すとか。
でも俺がなにかやると居心地悪そうに座ってるから、俺もそれが居心地悪くてついやらせちまうんだよな。
家賃をもらっちまった以上追い出すとかは言えねーわけだし。
とりあえず、ジェノスが干し終わったら買い物に行こう。A市のスーパーで安売りがあるってチラシがあった。
パーカーを着てだいぶぼろくなってきたスニーカーを履く。いつの間にか洗われてるし剥がれた靴底が貼られてる。
そういや走るとすぐに底がすり減っちまったり、抜けたりするの、なんとかなんねーかな。走るのが商売のアスリート用とかならマシだろうか。
それにしてもジェノスはよく気がつくやつだ。俺なんか、漫画みたいに殺気だとか人の気配だとか全然わかんねーし、ジェノスがパーツを交換してきたって言われるまで気が付かなかったしな。
まだ買い物にはちょっと早いけど、振り向くとマイバッグを持ったジェノスがいたので、まあいいかと出発した。
早く着きすぎてもなんだってんで、タイムセールの時間に着くようにとスピードを調整したジェノスに並走する。運動不足解消にウォーキングをするOLはこんな気分だろうか。
明日の休日に誰か来るんじゃないかとジェノスが恐ろしいことを言うので、なんとか追い返す方法はないものだろうかと考える。
でも土台無理な話かとも思うわけで。
材料持ち寄りで鍋をすればいいんじゃねえかって話をしたら、ジェノスはすぐに賛成して携帯をいじりだした。なんかこれじゃあうちに人を呼んでるみたいだ。
いや、うん。むしろ来なくていいって伝えておいてくれてもいいんだけど。
ジェノスが足を動かすスピードを変えずに携帯をいじる。ながら歩きはやめろって思うけど、こいつにはセンサーなんて便利なもんがついてるから人間に当たるようなことはないんだろーな。
タイムセールを終えて帰途につく。
明日の鍋のために今から出汁を取るとジェノスが言う。そういやこいつ、どうしてそんなに料理を知っているのだろうか。いや、一人暮らしなんてもんをしていたら、年齢関係なく出来るようになるもんなのかもしんねーけど。
それでもわざわざ出汁を取るなんて俺はしねえ。
博士に教えてもらったのかと聞いたらそうでもなく、いちいち調べているようだ。ってことは、料理が好きなんだな。
あーあれか、誰かのために作るから頑張るってやつか?
わけえなあ。で、なんだ、もう別れたのか?ま、そのお陰で俺がこうしてうまいもん食えるんだからありがたいよな。
「博士…サイタマ先生が鈍感すぎて正直、つらいです」
「頑張れとしか言いようがないのう」
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