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「サイタマ氏、コロコロある?」
「ねーよ」
 どこの家にもひとつはあると思っていたから、予想外だ。
 同居人が買ってきたりしなかったんだろうか。あ、でも、
「そっか、サイタマ氏の家フローリングだもんね。いらないか」
「おー」
   髪の毛も、落ちないし。
 そういえばサイタマ氏の部屋はいつも綺麗だな。どっちが掃除してるんだろう。
 ていうか。
 なんかさっきからチラチラとサイタマ氏がこっち見てる。なんなの、これはえーっと声をかけたほうがいいの?
 夏の暑い時期に窓が開いてる部屋がなんでこんなに寒いの?
「あのさあ、キングさあ」
「う、うん?」
「ロリコンって何が魅力なんだと思う?」
 ハイキタこれは何か?オタクあぶり出してキモーイとか言っちゃうあれなの?いやでも前サイタマ氏にゲーム見られた時は特に気にした感じなかったしアレかつまり単なる興味とかそういう
「あ、性的な意味でだぞ」
   なんなのもしかしてサイタマ氏目覚めちゃったのロリコンてえっと思い当たるの一人しかいないんだけど確か彼女はサイタマ氏より歳上いやでも見た目はロリータ
「っていうかさ、ぶっちゃけ、パイパンてどう思う?」
「ブフゥォオッッ!」
「や、わりいな変なこと聞いて」
 これは何?どう答えるのが正解なの?サイタマ氏もしかしてあの合法ロリータのスカートの中のパンツの中を見たの?これはどう…言えば…
「えっと…」
「あ、要はな、パイパンについてどう思うかを聞きたいんだ」
「いや見たことないし、えっと…手触りがいいみたいなことは聞いたことあるけど」
「あ、そうなんだよ手触りいいんだよな。意外にすべすべしてて」
 触ったのかあああ!?サイタマ氏、もしかして触ったのかあああ!?て言うかサイタマ氏の口からパイパンなんて単語がうわわ
「…なんかさっきから顔硬直してるけど」
「えっ…」
「わりいな変なこと聞いて」
「いや、いいんだよ別に。男なら誰しも猥談って言うの?する(って聞く)し」
「ふーん。キングはヒゲ生えるんだよな」
「あ、うん。そんな濃いほうじゃないと思うけど。サイタマ氏は?」
「生えねーよ?」
「薄いんだ」
「いや、生えねえ」
「……」
 短パンから伸びる脚を見る。ない。
 腕を見る。ない。
 脇も多分今まで見たのを振り返る限りでは…ていうかそんなの気にして見たことない。
「男のパイパンって需要あるのか?」
 なんか変なこと言い出す人キターーーーー!!
「ジェノスはサイボーグだしよー」
 あ、えっとつまり、
「今までの話を要約するとつまり、男でも生えていない場合はパイパンというのか、ってこと?」
「まあそんなところかもな」
「男の場合、パイパンじゃなくて、子どもって言われるんじゃない?」
 サイタマ氏がハッとした表情をした。
 少ししてから、漫画から視線がブレブレのように見えなくもなく、震えた声も聞き間違いで、きっと暑さのせいの大量の汗をかいたサイタマ氏が、
「ここここここどもとかなあ?まあそうかもしれねねえけけどやっぱこどもっていうのは小学生くらいまでを言うのであって!?おおおおれくらいになったらそれはもう子どもって言うより」
 若干パニってるサイタマ氏を見て、逆に落ち着いた。
 パイパン。
 サイタマ氏の、パイパン。
「あ」
「え?」
「えっと、わり、暑すぎたか?」
 言われて気がついた。鼻血が出ている。
 あと多分、心音聞こえてる。だってサイタマ氏、若干目を逸らしてるし赤い。
 …赤い?
「あの、さ」
「おう」
 差し出されたティッシュを箱ごと受け取る。鼻血を出しながらしゃべるって間抜けだとは思うんだけど、今フラグが立ってる。
 今しか回収できないフラグが立ってる。間違いない。
「今度、うち来なよ。…クーラー、つけておくから」
 サイタマ氏が目を逸らした。たぶん、意図したことが伝わってるんだと思う。耳とか首の後ろとか真っ赤だ。
 なんか、やっぱり、言っちゃいけなかったかもしれない。
 でも唇を尖らせ怒ったような顔で振り向いたサイタマ氏が、
「ゲーム、手加減するならな」
 って言ったから、心臓張り裂けそう。
 たぶんサイタマ氏の耳にも届いてるこの音が早く聞こえなくなりますように。
 頷いて、ふと目を逸らした先の靴下についていた毛玉をむしりとった。
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