HPから移転しました。
|
Home |
Info |
更新履歴 |
バハラグ |
オーフェン |
頭文字D |
FF7 |
ミスフル |
PAPUWA |
ブラックジャック |
結界師 |
鋼錬 |
DARK EDGE |
FE聖戦 |
トルーパー |
コナン |
ワンパンマン |
T&B |
クロサギ |
宇宙兄弟 |
DP |
なろう系 |
メダリスト |
息子が風呂から出てきた。
ドライヤーの音がする。髪を乾かしているのだろう。
今日の出来事を書いたノートをざっと見直してから、閉じて立ち上がった。
脱衣所に入ると鏡越しに理鳳と目が合った。
少し前までは目が合うことも少なくなっていたし、陰のある視線を受けていたが、最近は違う。
明確に、ルクス東山FSCに行ってから変わったのだ。
ルクス東山から帰って来たその日、私の目の前で三回転+二回転を飛んだ理鳳からは、気負いすぎともいえた気迫が消えていた。
それどころか飛び終わった後に誇らしげに、けれど年相応の顔で笑ったのだ。
私は嬉しかった。
明浦路先生への感謝がこみ上げ、あふれそうだった。
何度思い出しても、あの時の理鳳のジャンプは素晴らしかった。私の心に残ったのだ。
「にやつき過ぎじゃね?」
「ん?」
服を脱いでいると、ドライヤーを置いた理鳳が言った。
そうだろうか。
「んじゃ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
数日見ないうちにまた背が伸びただろうか。
段々と青年になっていく息子を見送って、私は風呂への扉を開けた。
そしてすぐに窓を少し開き、排水溝の蓋を開ける。
そこには流れ切らない白い液体がトラップにたまっていた。
息子の成長をいろんな形で実感するが、こういったことの指導はどうすればいいのだろうか。
直接言うことは憚られる。
男友達などの第三者から情報を得る機会があればいいのだが。
それはそうと、彼の思い人は誰なのだろう。
単に性欲だけかもしれないが、鈍いと言われる私と違い、妻は初恋だろうと言っていた。
やはりルクス東山の誰かなのだろうか。
いつかその話ができるといい。
体を湯に沈めて、私は深く息を吐いた。
PR
プロフィール
HN:
ともひと
性別:
非公開
カテゴリー
P R